Pages

Wednesday, July 8, 2020

エヴァンゲリオンとマウスコンピューターのシンクロ率は? エディオン限定モデル「EVA-01」に搭乗する - ITmedia

 テレビシリーズの放送開始から約25年経過した現在でも、熱狂的なファンがいるテレビアニメーション「エヴァンゲリオン」。それを再構成した「新劇場版」4部作のうちの第3作「ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q」の公開から8年が経過し、2020年6月27日、いよいよその完結作(予定)となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が公開……されるはずだったのだが、新型コロナウイルスの影響で延期となってしまった。

 落胆しているファンは多いだろう。筆者も、その1人だ。「いつになったら見られるのだろうか……」とやきもきしていた所、PC USER編集部から「エヴァ、好きですか?」との連絡がきた。

 即答に近い勢いで「大好きです!!」と返したところ、筆者の元に1台のPCが送られてきた。マウスコンピューター製のエヴァンゲリオンコラボレーションPC「EVA-01」である。このEVA-01は家電量販店「エディオン」と、そのオンラインショップ限定で販売されており、オンラインショップにおける販売価格は21万9800円(税込み)となっている。

 シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の公開が延期された今、ある意味で“やきもき”した気持ちを落ち着けるべく、そして読者の皆さんとコラボレーションモデルの“ワクワク感”を共有すべく、この記事ではEVA-01のレビューをしていく。

EVA-01 EVA-01

「G-Tune E5」がベース 高い基本スペックで快適に使える

 まず、EVA-01の“ノートPC”としての側面をチェックしていこう。

 EVA-01のベースモデルは、マウスコンピューターのゲーミングノートPC「G-Tune E5」である。ディスプレイの下部には、G-Tuneのロゴもしっかり入っている。

 ゲーミングノートPCだけあって、基本スペックも高い。CPUはCore i9-9750H(2.6G〜4.5GHz、6コア12スレッド)で、外部GPUとして「GeForce GTX 1660 Ti」(グラフィックスメモリ6GB)も搭載している。メインメモリは16GB(8GB×2)、ストレージは1TBのNVMe SSDを備える。

 ベースモデルではBTOオプションでメインメモリを32GB(16GB×2)まで増設できることから、EVA-01もメモリモジュールを置き換えれば同じ容量まで増設できると思われる。ただし、メインメモリ(やSSD)の換装はメーカーサポートの対象外となるので注意したい。

 通信機能は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の無線LAN、Bluetooth 5.0と、有線LAN(1000BASE-T)を備えている。最近はWi-Fi 6ルーターもラインアップが充実してきている。無線でも有線でも快適な通信を享受できるのはありがたい。

 各種ポート類も充実している。左側面にはUSB 3.0 Type-A、USB 2.0 Type-A、マイク入力端子とイヤフォン/マイクコンボジャックを備える。独立したマイク入力端子とイヤフォン/マイクコンボジャックの両方を装備していることから、コネクター構成を気にせずにヘッドセット(イヤフォンマイク)を購入できることは魅力だ。

 右側面にはUSB 3.1 Type-A端子、Mini DisplayPort出力端子とSDメモリーカードスロットを備える。そして背面にはUSB 3.1 Type-C端子、HDMI出力端子、有線LANポートと電源入力がある。USB 3.1 Type-C端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。

 映像出力端子は、都合3つ用意されている。ケーブルを用意すれば、マルチディスプレイ環境の構築も容易だ。

左側面 左側面
右側面 右側面
背面 背面

 本体ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)の15.6型IPS液晶だ。非光沢(ノングレア)加工なので、長時間作業しても疲れにくく、何より暗い画面の表示時に自分の顔などが映り込みづらい。ナローベゼル(狭額縁)設計なので、画面への没入感も高い。

 ボディーサイズは約364.5(幅)×258(奥行き)×28.4(厚さ)mmで、重量は約2.2kgだ。バッテリー稼働時間は約9.6時間(JEITA 2.0基準の自社測定値)で、ゲーミングノートPCとしては比較的長い。

 ACアダプターは180W出力で大きめだが、平たい形状なのでかばんへの収まりは意外とよい。ただし、電源ケーブルがアース線付きなので若干かさばる上、本体と一緒に持ち歩くと重量は実測で3kg弱となる。持ち出すなら「毎日外に」ではなく「家の中」あるいは「必要な時にだけ外に」という感じが正解だろう。

ディスプレイ ディスプレイはフルHDの15.6型IPS液晶。非光沢で長時間のゲームプレイや事務作業にも優しい
ACアダプター ACアダプターは比較的大きいが「平たく広い」形状なので、かばんへの収まりは意外とよい

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう

EVA-01の「エヴァっぽさ」は随所に

 ここからは、EVA-01において最も大事な「エヴァっぽさ」をチェックしていく。

 まず、EVA-01はフルカラー印刷の専用パッケージに入れられた状態で手元に届く。実際には、さらに輸送用パッケージがあるため「二重梱包(こんぽう)」になるのだが、輸送用パッケージから姿を見せるカラーパッケージはエヴァ好きにとってはたまらない。

 飾るスペースが部屋にあるのなら、このパッケージも近くに飾っておきたいほどだ。

箱の正面
箱の背面 EVA-01は専用のパッケージに入った状態で届けられる。できればどこかに飾っておきたい

 箱からEVA-01を取り出すと、天板にプリントされた「エヴァンゲリオン初号機」が目に入る。この初号機はインモールド成形で、グレーとネオングリーンで描かれている。

 「え、初号機といえばパープル(紫)では?」と思う人もいるだろう。率直にいうと筆者もパープルをあしらったデザインを見てみたかった。だが、あえてモノトーンとしたことで、年齢を問わず使える落ち着いたデザインとなっている。これはこれでカッコいい。

天板 天板にはインモールド成形で描かれた「初号機」がいる。パープルではなくグレーとネオングリーンで描かれているが、これはこれで良い

 天板の差し色として使われているネオングリーンは、部屋を暗くして見るとかなりそそるものがある。

 テレビシリーズと旧劇場版では、初号機の差し色はただの「黄緑色」だった。しかし、新劇場版では映像美と共に、色のあでやかさに感動した人も少なくないと思う。特に、夜の第3新東京市に浮かび上がったネオングリーンの燐光に「僕たちは今、すごいものを見ている、見せられている」と、心がふるえた覚えのある人もいるはずだ。

 この「心のふるえ」を狙ったものかどうか分からないが、恐らく、EVA-01ではあえて「初号機=紫」とせず、ネオングリーンの差し色を生かしたデザインとしたのだと思う。ファンなら、グッとくるものがあるはずだ。

闇で撮影 暗い部屋では、差し色のネオングリーンがいい雰囲気を作り出す(筆者撮影)

 もちろん、EVA-01がコラボモデルとしてオリジナルなポイントは、天板だけではない。

 PCの「第2の顔」とも言えるキーボードにもオリジナル要素がある。キーに印字されたフォントはベースモデルのものも十分にかっこいいのだが、EVA-01ではテンキーの数字フォントがエヴァンゲリオンの世界観をイメージしたものに変更されている。さらに、Windowsキーには「NERV」のロゴが、Enterキーには「ロンギヌスの槍」が描かれている

キーボード キーボードにもエヴァンゲリオン要素が見られる

 EVA-01のキーボードには、ベースモデルと同様にカラーバックライトが搭載されている。ここにも、エヴァンゲリオン的な要素が盛り込まれている。

 まず、プリセットカラーが「紫」となっている。これは初号機をイメージしたカラーだ。設定を変えて「赤」にすれば、NERVロゴやロンギヌスの槍も“映える”。「青」にしてしまえば、まさしく「パターン青」である。

 「NERV本部で働くスタッフのPCは、使途の襲来に合わせてキーボードバックライトの色が変わるのかな」とか、妄想も広がる。筆者個人としては、原稿の締切当日になっても仕上がっていないときにバックライトを青に設定して、緊迫感を演出する……なんていう使い方も考えたりした。

デフォルトのバックライト 標準設定では、キーボードバックライトは紫色に設定されている(筆者撮影)
赤バックライト バックライトを赤くすると……(筆者撮影)
NERVロゴ NERVロゴが映える(筆者撮影)
青バックライト バックライトを青くすると、「パターン青」だ(筆者撮影)

 そしてハードウェアだけでなく、ソフトウェア側にもEVA-01だけのものが用意されている。

 まず、UEFI(BIOS)の表示するロゴが、マウスコンピューターのロゴでもG-Tuneのロゴでもなく、NERVロゴになっている。UEFIロゴはユーザーが自由に変更できない要素であるだけに、ここだけでも気持ちが“高ぶる”だろう。Windowsのログイン画面の壁紙も、エヴァンゲリオンに関連するものに変えれば、「よし、MAGIにログインするぞ……!」という気分になれるはずだ。

 加えて、EVA-01には専用パッケージと同じ画像が壁紙としてプリインストールされている。パッケージを飾った際に見えなくなってしまう側を壁紙に設定すれば、いつでも双方を楽しむことができる。

UEFIロゴ EVA-01のUEFIロゴは、NERVロゴになっている
壁紙
壁紙 専用パッケージと同じデザインの壁紙もプリインストールされている

まとめ:お買得度の高いコラボモデルになっている

 EVA-01はネットショップでの税込み価格が21万9800円と、最近のPCのとしてはやや高価な部類である。しかし、本機のベースモデルはPCとしては高価格帯のゲーミングPCであり、実はベースモデルをBTOで同じような構成にした場合と価格はほとんど変わらない

 キャラクターなどとのコラボレーションモデルは「性能の割に割高」という事例も少なくない。外装やコンテンツなどのカスタマイズにコストがかかりすぎてしまう傾向にあるからだ。

 その点、このEVA-01はベースモデルとの価格差が少ない上、スペックがそこそこ良い。単なる「コレクターズアイテム」ではなく、実用的なゲーミングノートPCとして使い倒せる点が魅力だ。

 本当に「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」でエヴァンゲリオンが完結するのであれば、新作に合わせて登場するコラボPCはEVA-01で打ち止めになるかもしれない。そういった意味でも、十分に買い得感のあるEVA-01が少しでも気になるなら、ファンとしてぜひ今のうちに手に入れてほしい。

(C)Khara

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう

Let's block ads! (Why?)



"コンピューター" - Google ニュース
July 09, 2020 at 10:00AM
https://ift.tt/2OawJSG

エヴァンゲリオンとマウスコンピューターのシンクロ率は? エディオン限定モデル「EVA-01」に搭乗する - ITmedia
"コンピューター" - Google ニュース
https://ift.tt/2Pm3Z9Y
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment