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Saturday, July 25, 2020

さまざまな愛を描いた、心を熱くするラブストーリー映画。【100年時代をともに生きる映画&本 vol.3】 - VOGUE JAPAN

『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』(推薦者:ヤス・ミチノ/「Michino Paris」創設者兼クリエイティブ・ディレクター)

『ベティ・ブルー  愛と激情の日々』(1986) 監督:ジャン=ジャック・ベネックス Photo: ©Alive Films/Courtesy Everett Collection/Everett Collection/AFLO

この映画を観て、私はようやくフランス社会やフランス人を理解できました。80年代半ばにフランスで公開されたこの作品は、若者の情熱とセクシュアリティを表現するカルト映画です。この映画を観ると、ジェットコースターに乗っているような感情を抱きます。フランスの田舎の海辺に住んでいる二人の若い恋人たち。日曜大工をするセクシーな男性(ジャン = ユーグ・アングラード)にも、海岸出身の予測不可能な妖婦(ベアトリス・ダル)にもなりたいと思ってしまいます。そのシンプルな生き方と熱烈な愛...... 視覚的にも美しい映画です。パリではない場所に暮らしたいという気持ちになります......。(ヤス・ミチノ)

『恋人たちの予感』(推薦者:スティービー・ダンス /フォトグラファー、スタイリスト)

『恋人たちの予感』(1989) 監督:ロブ・ライナー Photo: ©Columbia Pictures/Courtesy Everett Collection/AFLO

気分が良くなるお気に入りの映画。緊張や不安を感じる日々でも、この映画はいつも私を笑顔にしてくれます。NYや愛、シンプルなスタイルの描写が素晴らしく、セントラルパークを歩くメグ・ライアンのファッションは、素敵な現実逃避になります。(スティービー・ダンス )

『流されて…』(推薦者:夏木マリ/歌手、俳優、演出家)

『流されて…』(1974) 監督:リナ・ウェルトミューラー Photo: Album/AFLO

昔、観たときはセクシーな映画だと思いましたが、rewatchしたら、文明社会への批判もちゃんと入っていて社会派映画でもありました。当時のイタリアの社会が観て取れる興味深い作品。無人島に流された男と女の立場は逆転することになるのですが、二人の流される現状から、現実ということを大いに感じ取れる大人の映画です。ラストは、女性監督が撮ったと納得する強さが……。(夏木マリ)

『マディソン郡の橋』(推薦者:我妻マリ/モデル)

『マディソン郡の橋』(1995) 監督:クリント・イーストウッド Photo: ©Warner Bros/Courtesy Everett Collection/AFLO

物語は家族が旅行に出かけた4日間に留守番をしていた主人公が偶然に巡り合う写真家との愛は、魂の深さへと観る側を導いていく。会った翌日、彼が家に来るのを待ってバスタブに身を沈め身体を洗う姿が今でも忘れられない。2日後に彼は一緒にこの町を出ようと彼女を待つのだが……月日は流れ彼は自分の遺灰をあの川のたもとに埋めるように言い、彼女は夫が亡くなると子どもたちに遺言した。自分の灰を川に流すように……と、私もこのような人に会いたいと思っている。(我妻マリ)

『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』(推薦者:スティービー・ダンス /フォトグラファー、スタイリスト)

『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』(2015) 監督:マイウェン Photo: ©Film Movement/Courtesy Everett Collection/AFLO

才能あふれる女性ディレクター、マイウェンが監督を務め、パルムドール賞にノミネートされたフランス映画。リアルな男女関係が描かれたお気に入りの作品です。記憶の中にある悪魔的でロマンティックな関係を取り戻すことを描いた、野心的な映画。(スティービー・ダンス)

『マンハッタン』(推薦者:ヤス・ミチノ /「MICHINO PARIS」創設者、クリエイティブ・ディレクター)

『マンハッタン』(1979) 監督:ウディ・アレン Photo: Courtesy Everett Collection

NYを舞台にしたロマンス映画です。脳と心の両方を満足させてくれる素晴らしいコメディに出会えるのは、非常に稀有です。この映画では何もかも正常ではないところが大好きです。三角関係や、神経質で自分のことしか考えられない、やりたい放題の主人公を描くことで、人生や人々が実際にどういうものかを表現していると言えるでしょう。私たちは完璧ではない。それでもいいんです。それが人生なのです。この映画には落ち着きが漂っており、主人公は「事実」を受け入れる。それは心地よいものです。NYが好きな人のための映画ですね。素晴らしい映画というものは、たとえどんなときでも刺激を与えてくれます。(ヤス・ミチノ)

『恋恋風塵』(推薦者:又吉直樹/お笑い芸人)

『恋恋風塵』(1987) 監督:ホウ・シャオシェン Photo: Central Motion Picture Co. ALL RIGHTS RESERVED.

人生は劇的な瞬間だけではなく、忘れ去られてしまうような日常の集積によって構成されている。そして、そんな日常にこそ美しさが宿っていることを、この映画は体現している。(又吉直樹)

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Editors: Mihoko Iida, Airi Nakano

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