
神戸市の理化学研究所にあるスーパーコンピューター「富岳」が、国際会議が発表する最新の世界ランキングの4つの部門で、4期連続、世界一を獲得しました。
スーパーコンピューターの世界ランキングは、専門家による国際会議が半年ごとに発表しています。
それによりますと、神戸市の理化学研究所にあるスーパーコンピューター「富岳」は、4つの部門でことし6月に続き、4期連続で1位となりました。
このうち▼計算速度を競う部門では1秒間に1兆の44万倍以上の計算が可能で、2位のアメリカのスーパーコンピューターのおよそ3倍でした。
このほか、▼シミュレーションなどの計算方法や、▼人工知能の学習性能、それに、▼ビッグデータの処理性能を示す部門でも1位を守りました。
「富岳」はことし3月に本格的な稼働が始まり、新型コロナウイルスの飛まつ拡散のシミュレーションや、局地的な大雨を30分後まで予測するシステムの実証実験などすでに社会で活用が始まっています。
理化学研究所計算科学研究センターの松岡聡センター長は、「今回、改めて『富岳』の広い分野における世界的な先進性が示されたが、今後も我が国の脱炭素社会の実現などに貢献できるよう発展させたい」とコメントしています。
【兵庫県 斎藤知事】。
兵庫県の斎藤知事は「『富岳』は最高峰の科学技術基盤として素晴らしい成果を次々と生み出しています。これからも幅広い分野で意欲的なプロジェクトが展開され兵庫・神戸から次代をリードする新たな知見やテクノロジーが創出されることを期待します」とコメントしています。
【神戸市 久元市長】。
神戸市の久元市長は「6月に続く快挙につきましては心よりお祝い申し上げます。神戸医療産業都市に設置された『富岳』が神戸発の研究成果を世界に発信し、今後のわが国の科学技術の発展や産業競争力のさらなる強化につながることを大いに期待しております」などとコメントしています。
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